大阪市の小規模マンションで「建物内の警報ブザーが鳴りっぱなしになっている」とのご相談をいただき、受水槽設備の調査と修理を行いました。

警報ブザーは、ある程度の時間にわたって鳴り続けたあとに止まることもありました。しかし、ブザーが止まったからといって、設備の異常が自然に直ったわけではありません。受水槽内の水位が一時的に下がることで警報が止まり、再び水位が上昇すると警報が作動する状態が考えられます。

マンションや共同住宅で突然警報ブザーが鳴っても、入居者様や管理者様には、何の異常を知らせているのか分からないことがあります。受水槽設備では、満水や減水、給水ポンプの異常などを検知すると、建物内に設置された警報盤からブザーが鳴ります。

警報盤のブザーを停止させる操作だけでは、異常の原因は解消されません。警報盤に表示されている内容と受水槽内部の水位、給水状態、給水ポンプの作動状況などを確認し、警報が鳴った原因を特定する必要があります。

今回の現場では、受水槽の点検口に鍵が掛かっていましたが、開錠できる鍵が現場に残っていませんでした。そのため、管理者様に確認したうえで施錠部分を切断し、点検口を開放して受水槽内部の調査を行いました。

受水槽内部の水位や給水状態を確認したところ、給水を制御するボールタップに異常が見つかりました。

受水槽には、水位が下がると給水を開始し、設定された水位まで上昇すると給水を止めるためのボールタップが取り付けられています。ボールタップの先端には、フロートと呼ばれる浮き球が取り付けられており、受水槽の水位に合わせて上下します。

受水槽内の水位が上昇するとフロートが持ち上がり、その動きによってボールタップが閉じて給水を停止します。反対に、マンション内で水が使用されて受水槽の水位が下がると、フロートも下がって給水が開始される仕組みです。

調査したところ、既設のボールタップは長期間の使用によって劣化しており、受水槽内の水位が上がっても給水が完全に止まらない状態でした。フロートが上がっているにもかかわらず、ボールタップ本体から水が流れ続けています。

給水が正常に止まらなかったことで受水槽内の水位が必要以上に上昇し、満水を検知する警報が作動していました。これが、建物内の警報盤からブザーが鳴りっぱなしになっていた原因です。

マンション内で入居者様が水を使用すると、受水槽内の水位は一時的に下がります。そのため、警報ブザーがある程度の時間にわたって鳴り続けたあと、水位が下がることで止まる場合があります。

しかし、警報ブザーが止まっても、劣化したボールタップが直ったわけではありません。受水槽への給水が続いて再び水位が上昇すると、満水警報が作動してブザーが鳴る可能性があります。

今回は、劣化していた既設のボールタップを取り外し、新しいボールタップへ交換しました。受水槽内で使用する部品のため、接続部分の状態を確認しながら新しい部品を取り付け、フロートの位置と作動範囲も調整しました。

ボールタップは、部品を交換するだけで正常に作動するとは限りません。フロートが受水槽の壁面や内部の配管などに接触すると、水位に合わせて正しく上下できず、給水が止まらなくなることがあります。

新しいボールタップの取り付け後、フロートが受水槽内部の壁や配管に接触せず、水位の変化に合わせて円滑に動くことを確認しました。

交換作業後は受水槽への給水を再開し、動作確認を行いました。水位が低い状態で給水が始まり、設定された水位まで上昇したところで給水が確実に停止することを確認しています。

あわせて、ボールタップの接続部分から水漏れがないこと、フロートが正常に上下すること、受水槽内の水位が必要以上に上昇しないことを確認し、修理を完了しました。

受水槽の警報ブザーが鳴る原因は、ボールタップの故障だけとは限りません。フロートの引っ掛かり、水位を検知する電極棒の不具合、警報装置の異常、給水ポンプの故障など、さまざまな原因が考えられます。

警報ブザーが鳴りっぱなしになった場合、警報音だけで故障箇所を決めつけることはできません。警報盤の表示内容と実際の水位、受水槽への給水状態を確認したうえで、原因に応じた修理を行うことが重要です。

満水警報が作動した状態を放置すると、オーバーフロー管から水が流れ続けたり、使用水量が増えて水道料金に影響したりする可能性があります。また、受水槽周辺への漏水や、ほかの設備へ影響が出ることも考えられます。

警報ブザーが途中で止まった場合でも、長時間鳴りっぱなしになる、何度も繰り返して鳴る、受水槽への給水が止まらないときは、設備に異常が残っている可能性があります。

水道救急サービスでは、大阪市をはじめ、小規模マンションや共同住宅、ビル、店舗などに設置された受水槽設備の点検・修理に対応しています。

建物内の警報ブザーが鳴りっぱなしになる、しばらくすると止まるものの再び鳴る、受水槽への給水が止まらない、オーバーフロー管から水が出ているなどの症状についても、現地の設備を確認して原因を調査します。

受水槽のボールタップ交換をはじめ、給水不良、水漏れ、警報作動など、設備の状態に応じた修理を行います。マンションの警報ブザーが鳴った場合は、ブザーを停止させるだけで終わらせず、受水槽や給水設備に異常が発生していないか確認することが大切です。